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ホワイトデー小説
クレス「チェスター、もう3月だね。」

チェスター「?・・・いきなり何だよ?」

クレス「3月といえば?」

チェスター「3月・・・?う〜ん・・・ああ〜!村にいた頃、南の森の魔物たちが冬眠から目覚め始める月だったなぁ。」

クレス「違うよチェスタ〜・・・。」

クラース「はっはっは!ホワイトデーのことを気付かせたかったのだろう、クレス?」

クレス「はぁ〜やっぱりクラースさんは何でもお見通しですね。そうなんですよ・・・。」

クラース「まぁ、若いうちは存分に悩め。はっはっは。で、ミントへのお返しはもう決まったのかい?」

クレス「いえ、それがまだ決まってなくて・・・。それでチェスターに訊こうと・・・。」

チェスター「ホワイトデーって3月だったか?というかそんな日あったのかぁ?」

クレス「あったよ!それで、アーチェにはちゃんと返さなきゃだめだからね。」

チェスター「誰があの馬鹿女にお返しするか!するんだったらパンチ一発でいいか?」

クラース「確かに酢昆布入りのチョコで嬉しいわけはないが、しょうがないじゃぁないか。男として、認めてあげるるしかないなぁ。」

チェスター「な〜にが男として認める、だ!俺はアイツのこと認めないな!酢昆布だぞ?チョコレートに酢昆布入れる女がいったい何処にいる!?」

クレス「まぁまぁ・・・そんなこと言わずに。」

クラース「いるじゃないか。ほら、向こうでミントと楽しそうに喋っているぞ?」

チェスター「・・・アレはチョコレートじゃなくて、毒薬の間違いだろ!?1週間も腹痛で寝込んだぞ!!」

クレス「さっき自分でチョコレートって言ってたじゃないか・・・。」

チェスター「・・・クレス。」

クレス「何でもないってチェスター!そ、それよりクラースさん、すずちゃんへのお返しは決まりましたか?」

クラース「あいにく、君たちと違ってな。」

クレス「うっわ!さすがクラースさん・・・。何をあげるんですか?」

クラース「うっわ!はないだろう!・・・何をあげるかは秘密だ。頑張れよ、2人とも♪」

チェスター「ムカつくおっさんだなぁ・・・。」

クラース「何か言ったか?チェスター。」

チェスター「いえ、何も〜?」

クレス「はぁ・・・。」

クラース「それはそうと、ミントに直接訊きにいったらどうだ?その方が悩まなくて、てっとり早いぞ。」

クレス「そうですね。・・・そうします。」

クラース「だが恥ずかしくて一人では行けんだろう。どうだ?そこの青髪のお坊ちゃまはいかないのかい?」

チェスター「誰がお坊ちゃまだ!俺はいかないぞ。だってお返しなんて物はあげないからな。」

クレス「またそんなこと言って・・・。ダメだってチェスター。ほら、行くよ。」

チェスター「いてっ。わかった!わかったから腕を放せ!」

クラース「はっはっは。頑張れよ〜二人とも!」



クレス「じゃあ、僕はミントに訊いてくるから、チェスターは喧嘩しないように、アーチェに欲しい物を聞いて来るんだよ。」

チェスター「はいはい・・・。」

クレス「じゃあ、後でね。・・・・・・ミント〜!あ、あのさ・・・ホワイトデーのお返し・・・何がいいかな?」

ミント「まぁ、お返しを下さるのですか?・・・嬉しい。私、クレスさんから貰える物だったら何でも嬉しいです。」

クレス「そ・・・そう?じゃ、こっちで考えておくね。」

チェスター「・・・おい、馬鹿女。」

アーチェ「馬鹿とは何よ馬鹿チェスター!・・・何!?」

チェスター「・・・・・・お、おか・・・お前って・・・本当に馬鹿だよな。」

アーチェ「そんなこと言いに来たの!?あんたの方が十分馬鹿よ!!もう知らないっ!」

クレス「・・・チェスター・・・アーチェ向こうに走って行っちゃったじゃないか・・・。喧嘩しないでって言ったでしょう・・・?」

チェスター「すまんクレス・・・。俺には無理だ・・・。」

クレス「もう・・・。僕から訊いても不自然じゃないか・・・。今アーチェ怒ってるから言ってくれないだろうしなぁ。どうするの?チェスター。」

チェスター「どうもこうも、あげなくてもいいじゃないか。」

クレス「それはダメなんだってば・・・。」

チェスター「・・・あとで考える。」

クレス「・・・わかった。絶対だよ。」




クレス「はぁ・・・。どうしよう・・・。結局何も決まってないまま1日前になっちゃったよ・・・。とりあえず、お店に行こう。絶対ミントが喜びそうな物があるはずだ!」

店員「いらっしゃいませ〜。」

クレス(お、男の僕が女の人が入るようなお店に入ってもいいのかな・・・?それより、僕今500ガルドしか持ってないけど、足りるのかな・・・?)

店員「何をお求めですか?」

クレス「あ、あの、えっと〜・・・バレンタインデーのお返しに・・・なんですけど・・・。」

店員「ああ。そうですねぇ・・・どんなものがその子に似合いそうですか?」

クレス「う〜ん・・・シンプルな感じで・・・可愛い方がいい・・・かな。・・・あ!十字架の腕輪か何かないですか?

店員「あ、すみませんお客様。それはほんのさっき、売切れてしまったんです。十字架のネックレスがあったのですが・・・。これが見本です。」

クレス「(わぁ・・・可愛い。本当にミントに似合いそうだな・・・。)そ、そうですか・・・。では他のお店もまわってみますね。」

店員「はい、すみません。ありがとうございました〜。」




クレス(はぁ・・・。結局何処のお店に行っても売ってないや・・・。どうしよう・・・。十字架がミントに一番似合いそうなんだけどなぁ・・・。その他にはピンとくる物がなかったんだよなぁ・・・。最初の店の十字架のやつが見つかれば・・・!)

青年「なぁ、俺最後の十字架のネックレス、彼女のために買ってきたんだぜ!」

青年2「え〜すごいなお前!最後の一個か・・・。彼女も喜ぶだろ!」

クレス(え・・・?今・・・十字架のネックレスって言った・・・かな?ま、まさか・・・!)

クレス「あ、あの・・・。」

青年「何だ?」

クレス「・・・その十字架のネックレス、僕に譲ってもらえませんか?」

青年「な、何を言ってるんだ!このネックレスは最後の一個で・・・!」

クレス「それを承知でお願いします!譲ってください!」

青年2「何をふざけたことを!行こうぜ。」

青年「いや待て。お前、そこのブランコに乗ってネックレスをあげる人の名前を呼んで、好きだ〜って大声で叫べ。」

クレス「・・・・・・わかりました、やります。」

青年2「おいおい・・・お前も悪趣味だなぁ・・・。」

青年「大丈夫だ。あの度胸なさそうな顔で、そんなことが出来るわけないだろう。」

クレス「ミントォォォッォォォ!!好きだあああああああああああ!!」

青年「・・・は?」

クレス「・・・はぁ、はぁ・・・。もういいですか?」

青年2「はははは!!本当にブランコを全力でこぎながら、好きだとか大声で叫んでやがる。これはおもしろいぜ!はははは!!」

青年「いや、まだだ!ずっとやれ!はははははは!!」

クレス「ミントォォッォ!!!!好きだあああああああああああああああああ!!!」

青年「ひゃははっはは!!まだだ!ずっとやれ!!」

青年2「はははっはは!!笑い死ぬ〜!はははは!!」

チェスター「・・・もうそろそろやめてやれよ。」

青年「な、何だお前!」

チェスター「さもないと痛い目にあうぜ?」

青年2「お、おい!こいつはヤバイ!さっさとずらかるぜ!!」

青年「あ、ああ。」

チェスター「ちょっと待てよ兄さん達。何か忘れてねぇか?」

青年「わかった!ネックレスは置いて行くから!ゆ、許して下さい!」

チェスター「・・・わかった。早く去れ!」

青年2「ひぃぃぃ!」

チェスター「はぁ・・・。お前もなんであいつらの言葉に乗ったんだ?」

クレス「・・・だって・・・このネックレスが欲しかったんだ・・・。」

チェスター「・・・そうか。じゃ、早く帰るぜ。」

クレス「あ、ありがとう、チェスター。」

チェスター「・・・いいって。俺たち親友だろ?」

クレス「う、うん!」




クレス「あ、あの・・・ミント。・・・コレ!!」

ミント「まぁ!ありがとうございますクレスさん。さっそく中身を見てもいいですか?」

クレス「う、うん。見てみて。」

ミント「・・・わぁ・・・素敵・・・。ありがとうクレスさん!」

クレス「気に入ってくれて嬉しいよ。」

ミント「はい。・・・ほら、もうつけちゃいました。」

クレス「似合ってるよ、ミント。」

ミント「本当に、ありがとうございますクレスさん。」

クラース「いやぁ〜若いっていいなぁ!」

チェスター「おさん臭いこと言うなよ。ほら、ちょうどすずがあそこにいるから行ってこいよ。」

クラース「そう急かすな。では、行ってくるとするかな。・・・・・・すず。」

すず「何ですか?クラースさん。」

クラース「これを。バレンタインデーのお返しだ。」

すず「あ、ありがとうございまクラースさん。・・・開けてみてもいいですか?」

クラース「どうぞどうぞ。お気に召すといいのだが・・・。」

すず「・・・あ。かんなざし・・・。」

クラース「すずが忍者の里店で、欲しそうに見てたからな。・・・どうだ?」

すず「はい、ありがとうございます。とても嬉しいです。」

クラース「君なら似合うと思うよ。」

チェスター「・・・おっさんも十分・・・若そうに見えるが・・・。」

チェスター(はぁ・・・。何で俺があいつなんかに・・・。あの馬鹿女は何処だ?・・・外か?)

アーチェ「あ、チェスターじゃん。どしたの?」

チェスター「・・・いつにも増して馬鹿面してるな。」

アーチェ「な、何よ!あんたの方が馬鹿そうよ!それに弱いし。」

チェスター「・・・突き刺さること言うな。・・・そういえば、お前の箒、壊れてたよな?」

アーチェ「?・・・うん。」

チェスター「コレ・・・。そこらへんに落ちてた箒。」

アーチェ「ええ!?チェスターがあたしにプレゼント!!?あ・・・明日はオリーブビレッジに雪が降るよ・・・絶対。」

チェスター「う、うるせぇ・・・。バレンタインデーの・・・お返しだ。早く受け取れ馬鹿・・・。」

アーチェ「へぇ・・・いいじゃん。ありがと。あんたにしてはいい箒拾ってきたわね。」

チェスター「あんたにしては、は余計だ!」

アーチェ「でも・・・ま、いっか。大事にするね。」

チェスター「お、おう・・・。」




すず「アーチェさん・・・。」

アーチェ「なぁにすずちゃん。」

すず「昨日、新しい箒買ってませんでしたか?」

アーチェ「・・・気にしない気にしない。少しくらいはあいつの使ってあげても・・・いいじゃん。」

ミント「クスッ。優しいんですね、アーチェさんは。」

アーチェ「うっ、うっさいなぁ!ちょっと・・・嬉しかったの。あいつが・・・プレゼントなんて・・・。」

ミント「そうですか。大切にしてあげて下さいね。」

アーチェ「・・・箒を?」

ミント「箒も・・・チェスターさんも。」

アーチェ「ちょ・・・恥ずかしいこと言わないでよね!」

すず「クスッ。」

アーチェ「あ!すずちゃんが笑った!!」

すず「・・・アーチェさん・・・おもしろいです・・・。」

アーチェ「・・・今の会話のどこで笑えたんだよも〜!・・・。」