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悲惨な運命

リッカー「なぁミレーヌ・・・愛している。俺と・・・結婚してくれないか?」

ミレーヌ「・・・もちろん・・・。」


リッカー「そうか。早いうちに、結婚式をあげような。」


ミレーヌ「ええ。嬉しいわ。」



ユリエ「ねぇ、ルーダ。・・・私、あなたのことが・・・。」


ルーダ「待てくれ!それ以上は言っちゃダメだ。俺も、お前のことを想っている。しかし、俺は・・・神子だ。」


ユリエ「そんなことわかってるわ!それを承知で・・・。」


ルーダ「・・・もう少しで俺の結婚相手が神託で下る。・・・お前だといいな。」

ユリエ「そんなの・・・無理に決まってるじゃない!1%の確率もないわ!神子なんて・・・投げ出しちゃえばいいでしょ!?」


ルーダ「それが・・・無理だからこんなに悩んでいるんだ。」


様々な想いが交錯する中、神託は下った。

内容は、神子ルーダと、一般人のミレーヌが、結婚して次の神子を生むということだった。


ミレーヌ「どうして?どうして私が神子と結婚しなくちゃならないの!?あなたと結婚するって言ったのに!」


リッカー「・・・しょうがないだろう。神託はやぶることができない。」

ミレーヌ「そんな・・・。私、権力なんていらない・・・。神子の子供なんていらない!あなたがいれば・・・それで十分なのに!」

リッカー「俺もだ。俺も・・・ミレーヌがいれば十分だ。離れても、心は同じところにある。だから、時々会おう。それでいいだろ?」

ミレーヌ「いやだけど・・・!もういいわ。時々会えるのなら・・・。それに、神託は絶対ですもの・・・。」



ユリエ「ミレーヌって人だったね。」

ルーダ「そうだな。」

ユリエ「・・・もう会えなくなっちゃうね。」

ルーダ「・・・そうだな。」


ユリエ「あなたのおもしろい言葉や、あなたの素敵な笑顔を見れなくなるなんて嫌だよ!ねぇ、どこかに逃げようよ!マーテル教会の人たちに見つからないところに!」

ルーダ「それは無理だ。あいつらは・・・地の果てまで追ってくる。」

ユリエ「・・・何かないのかな・・・?何でもいいから・・・。」

ルーダ「・・・そろそろさよならだ、ユリエ。」

ユリエ「行かないでルーダ!」


ルーダ「ミレーヌと結婚しても、ずっとずっと、お前を想い続ける。絶対、お前の結婚式にはかけつけるからな。」

ユリエ「私、結婚なんてしない!私もルーダのこと、一生想い続ける。うぅ・・・さよなら・・・。また会おうね・・・。」

ルーダ「あぁ。また会おう。」




それから時は過ぎた。

ルーダとミレーヌは神託通りに結婚し、新しき神子を生んだ。

------ ゼロス・ワイルダーという名の神子を ------ 

しかし、4人はそれぞれ違う人を想い続けた。

そしてそれぞれの人と、監視役に見つからないように度々会っていた。

それは ------ のちに悲劇を生んだ。


ユリエ「ねぇ・・・私達に子供が出来たのよ。名前はあなたが決めて。」

ルーダ「そうだなぁ。ユリエが決めろよ。お前が決めたほうがいい名になるだろうから。」

ユリエ「え〜?ルーダが決めて!」

ルーダ「じゃあ、こういうのはどうだ?俺が最初の一文字を決めて、お前が次の文字。最後は・・・その目からすると、俺か。」

ユリエ「ふふ・・・当たり前だよ。いい名前になるといいね。じゃ、最初の一文字を決めてよ。」

ルーダ「う〜ん・・・「セ」とかどうだ?」

ユリエ「あ、ぴったしだよ。次はね・・・「レ」がいいな。」

ルーダ「「セレ」か。・・・・・・「セレス」というのはどうだ?」

ユリエ「スッゴイいい名前!・・・・ねぇ、この子が神子になるってことは、ないかな?」

ルーダ「ないだろうな。だが・・・そうだったら嬉しいな。」

ユリエ「セレスだったらなれるよ!そうなるように、私、毎日願うわ!」


------ ルーダとユリエの、禁断の恋の中で、セレス・ワイルダーが生まれた。

しかし、セレスはクルシスの輝石を持って生まれなかった。

ルーダとユリエは既にわかりきっていたことだったが、共に悲しんだ。

つまり・・・セレスは神子ではないのだ、と。

神子は ------ ゼロスのままだ。



ゼロス「わ〜い!お母さん、雪だよ!僕、雪見たの初めてだよ〜。」

ミレーヌ「・・・そうね。今メルトキオは、記録的な大雪らしいわ。」

ゼロス「お母さん、嬉しくないの?」

ミレーヌ「・・・別に。あ、冷たくしたらまた監視役に怒られちゃうわ・・・。そうだ、ゼロス、雪だるまさんでも作る?」

ゼロス「え?作る作る!!わ〜い!おっきいの作ろう!」


ただ雪だるまを作っていただけの2人。

------ こうなるなんて、誰も予想はしなかった。


「ゼロス・・・お前さえいなければ・・・!お前さえいなければ・・・!!」


ゼロス「わ〜い!おっきい雪だるまさんが作れたね、お母さん!」

ミレーヌ「ふふ・・・そうね。」


全てが ------ 夢だったらよかった。

だが、夢ではない。

次の瞬間 ------- 

ゼロスの目には信じられない光景が目に入り込んできた。


赤い雪が ------ 降ってきた。



そして、ミレーヌがゼロスに倒れかけてきて、肩を掴んだ。


ミレーヌ「お前なんか ------ 生まなければよかった・・・。」

全てが夢だったらよかった。


ゼロス「おかあ・・・さん?いきなり倒れちゃって、どうしたの?雪だるまさん、倒れちゃったよ?あれ?雪が白かったのに、赤くなってるよ?お母さんの周りだけ、赤いよ?これって・・・血?嘘・・・お母さん・・・お母さん!!!」


だが・・・夢ではなかった。


これを現実と理解するのに・・・何度も苦しんだ。

お母さんを殺した魔法は・・・



------ 僕を狙ったものだったんだって・・・。


お母さんは・・・何も悪くないのに死んじゃった。

僕が悪いんだね・・・。

僕なんかが生まれて来ちゃったから・・・。


ユリエ「何でゼロスに当たらなかったの・・・?何でミレーヌに当たってるの・・・?そんな・・・。うぅ・・・ごめんねセレス。お母さん、お前を神子にすること・・・できなかったよぉ。」


------ このあと、ユリエはミレーヌを殺した罪で

処刑にされた。

セレスも、修道院に軟禁された。

セレスは修道院で一生、軟禁生活で暮らすことを決められた。


僕は・・・

神子だからいけないんだね。


お母さんに呪われた子供なんて・・・いないよね。

お母さんを目の前で、義理のお母さんに殺されちゃった人なんて・・・いないよね。

それに・・・義理のお母さんは・・・処刑されちゃった。

義理の妹も・・・僕を恨んでいるだろう。


何で僕は神子に生まれちゃったの・・・?

お母さん、生まなければよかったなら何で僕を生んだの?

もういやだ・・・。

周りは僕を利用しようとするやつばかりだよ・・・。



------ マナの神子なんて・・・まっぴらだったんだ。

ホントによ、もういつだって逃げ出したくて仕方なかった。

俺は・・・生まれなければよかったんだ

親から否定されて

教会からも疎んじられ

王室からは怯えられて

・・・逃げだしたかった


だけど、俺はここにいる。


ここには ------ 

俺を認めてくれる人間がいる。



いっそ何もかも滅びた方が


いいんじゃないかって


ゼロス! 何を言うんだ!



・ ・・怒った?


怒るよ! 当たり前だろ!


何もかも滅びちまったら

俺が困るんだからな


何もかも滅びたら

おまえも消えるんだぜ


俺は消えない

だから俺以外の奴にも

滅びて欲しくないし

ゼロスにも

------ 生きててもらいたい ------



俺を認めてくれる人間がいるか


俺は・・・こちら側につく。


どんなに不利でも・・・

こいつらなら、大丈夫な気がす
る。


見てるか?

母さん・・・。

俺は、こんなにも生まれてよかったと思えたのは・・・

始めてかもしれない・・・・。


なんせこいつらは俺にとって初めての仲間なんだ。

周りは、俺を利用しようとして近づいてきたやつらばかりだった。

だけど・・・こいつらは、ロイド君は------ 

俺を神子としてではなく、「ゼロス」という「たった一人の人間」として見てくれている。

母さんは、お前なんて生まなければよかったって言ったけど、

俺は、今になってやっと生まれ
てよかったと思えてきた。

------ 生んでくれてありがとう・・・母さん ------

------ 俺に命を与えてくれて・・・ありがとう ------

俺は今とても・・・幸せ者だ。



------ 逃げない方向で

一つやってみるとするか。


俺にそう思わせてくれたのは・・・

まぎれもない、ロイド君だぜ。


------ これからもよろしく頼むぜ・・・ロイド君 ------ 








私、シリアス系もダメダメですね・・・。
リッカー、ユリエ、ルーダの名前は、管理人が勝手に考えちゃった名前です;;
内容が難しいので、読者に少しでも理解していただけるように勝手に考えました。
ご了承下さい〜。